沖縄海域に大規模な海底熱水鉱床を確認、JOGMECが発表

2013年3月27日 18:29

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伊是名海穴の位置図(画像:JOGMEC)

伊是名海穴の位置図(画像:JOGMEC)[写真拡大]

  • 伊是名海穴モデル鉱床(Hakurei-site)内の北部マウンド断面イメージ(画像:JOGMEC)
  • 海洋資源調査船「白嶺(はくれい)」(写真:JOGMEC)

 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は27日、2008年度より経済産業省から委託を受けて沖縄海域・伊是名海穴において実施した海底熱水鉱床調査の結果、海底面付近の鉱床は亜鉛、鉛、金等に富む硫化物で、資源量は340万トン程度と算定したと発表した。

 また、これに加えて今回JOGMECは、2012年2月から新たに運航を開始した海洋資源調査船「白嶺」による深部掘削調査の結果、海底面下30mより深い深度に相当大規模と推測される海底熱水鉱床の新鉱体が存在することを確認した。これにより、「海底熱水鉱床開発計画にかかる第1期中間評価報告書」(2011年3月公表)における、沖縄海域及び伊豆・小笠原海域全域での概略資源量(鉱石重量)5,000万トンを上回る資源量が、日本の排他的経済水域内に分布する可能性が出てきた。

 JOGMECは今後、引き続き「白嶺」を用いた深部掘削調査を行い、新鉱体の詳しい産状や鉱石の化学組成を詳しく調査する予定。

 なお、同調査は、海底熱水鉱床の開発に向けて策定された「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」(2009年3月、総合海洋政策本部了承)の一環として実施しているもので、資源量評価、採鉱や選鉱・製錬等の生産技術、採鉱に伴う環境影響評価を同時に推進している。

 また、JOGMECは、今年度末には海底熱水鉱床開発計画の第1期5年間が終了することから、5年間の成果や今後の計画について総括した第1期最終評価報告書を近日中に公表する予定。

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