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【相場熟者が答える投資相談】信越化学は持続で、米国住宅市場底入れで期待できる
【問い】 信越化学工業 <4063> を4900円で200株持っていますが、少し下がってきたので売却しようか迷っています。今後の見通しと対処方法をよろしくお願いします。
【答え】 3月5日(火)は100円安の5560円と3営業日続落しています。
米住宅市場の底入れが鮮明になってきたことから、塩化ビニルが住宅向けに好調なことを見直されたほか、円安進行がフォローとなり、2月25日高値5840円と買われましたが、上げ一服となっています。昨年12月の米住宅着工件数は季節調整済みの年率換算で前月の改定値と比べて12.1%増加し、市場予測を大きく上回り、2008年6月以来4年半ぶりの高水準。また、同11月の米主要20都市の値動きを示すS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で5・5%上昇し、6ヶ月連続の上昇と米住宅市場の底入れが鮮明になっています。
足元の業績、塩化ビニルが好調のほか、希土類磁石や光ファイバーが好調で、パソコンや薄型テレビ販売の低迷による半導体シリコン事業の減少を補い、今3月期売上高は1兆600億円(前期比1.2%増)、営業利益は1600億円(同6.9%増)、経常利益は1700億円(同2.9%増)、純利益は1050億円(同4.3%増)と増収増益を確保する見通しです。
株価は、米国株への連動性が強いのですが、サポートラインとなっていた25日移動平均線を割り込んでいますのでもみ合いに入る可能性はあります。ただ、新興国の旺盛なインフラ需要を受けて、主力の塩化ビニルが拡大方向にあることから、来3月期も増収増益を確保すると観測されていますし、13週移動平均線や9カ月移動平均線がサポートラインとして意識され、5400円前後の直近下値圏で下げ止まると予想されます。下値固めとなれば高値奪回も期待されますので、持続も一考でしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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