【銘柄診断】4連騰の翻訳センター、株式分割を歓迎して割安株買いが増勢

2013年3月4日 11:01

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  翻訳センター <2483> (JQS)は、1万6000円高の25万1000円と変わらずを含めて4営業日続伸している。前週末1日大引け後に発表した株式分割を歓迎、改めて今3月期純利益の連続の過去最高更新を見直し割安修正買いが増勢となっている。

  株式分割は、全国証券取引所が進めている「売買単位集約行動計画」に沿い同社株式の売買単位を100株とするために実施するもので、3月31日を基準日に1株を100株に分割し、合わせて4月1日を効力発生日に単元株制度を採用、単元株式数を100株とする。

  一方、同社の今3月期業績は、昨年9月に上方修正され、売り上げ73億円(前期比31%増)、経常利益5億2000万円(同18%増)、純利益2億8000万円(同22%増)と予想され、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。翻訳事業で特許分野の大型受注が続き、医薬分野も、年間契約の複数のメガファーマーからの受注が堅調に推移、昨年9月に通訳者教育、法人向け語学研修などの語学教育事業を主力事業とするアイ・エス・エスの株式を取得、連結子会社化したことも寄与する。

  株価は、昨年9月の今期業績上方修正で昨年来高値28万6000円をつけ、その後、今期第2四半期、第3四半期と業績が、大阪本社移転に伴う一時的な費用増、事業領域拡大を打ち出した第2次中期経営計画に沿った体制強化の採用増などでやや伸び悩んだことで利益確定売りが交錯、18万4800円まで調整したが、下げ過ぎとして半値戻し水準までリバウンドした。株式分割の権利取りでPER15倍台の割安修正に弾みをつけ全値戻しを目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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