三菱重工、リチウムイオン二次電池搭載の小型ポータブル電源を開発

2013年2月21日 17:15

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“VOLTANK”「ML500i」(写真:三菱重工業)

“VOLTANK”「ML500i」(写真:三菱重工業)[写真拡大]

 三菱重工業は21日、リチウムイオン二次電池を搭載した小型ポータブル電源“VOLTANK(ボルタンク)”「ML500i」を自社開発し、販売を開始したと発表した。最大出力500Wまでの電気機器が使え、ノートパソコンなら15時間程度の使用が可能。また、可搬性、設置性に優れている。BCP(事業継続計画)対策用途の非常用電源や野外イベント向けの電源など幅広い需要を掘り起こしていく。

 同小型ポータブル電源は、サイズが幅180×奥行き270×高さ400mmで、重さが約13kg。蓄電用リチウムイオン二次電池として電力貯蔵向けに開発したエネルギー容量密度が高い「MLiX」を3セル搭載している。実効容量は360Wh。自己放電が極めて少ない特性から、長時間放置していた場合でもいざという時に電源確保が可能。安全面では過充電防止機能をはじめ各種安全機能を備えた設計としている。

 一昨年3月に東日本大震災が発生して以降、企業のBCP対策として情報機器などの非常用電源を確保することの重要性が強く指摘されるようになっているが、大型の電源装置を複数台配置するには多くの場合導入費用面で困難を伴う。同小型ポータブル電源はこうした導入コスト問題を解消する切り札として開発された。

 製造・販売は、エンジン式ポータブル発電機の製造・販売も手掛けている三菱重工100%出資子会社の三菱重工エンジンシステムが担当し、顧客の様々なニーズにきめ細かく対応する。大型電源装置の導入が難しいケースのBCP対策用途を中心に、まず企業・法人向けに販売し、その後は一般向けにも拡大していく予定。

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