NASA、地球近傍小惑星「2012 DA14」を撮影

2013年2月21日 10:15

印刷

記事提供元:sorae.jp

Image credit: NASA

Image credit: NASA[写真拡大]

  アメリカ航空宇宙局(NASA)は2月19日、電波望遠鏡によって撮影された地球近傍小惑星「2012 DA14」の動画を公開した。

  「2012 DA14」は協定世界時間2月15日19時25分(日本時間2月16日4時25分)に、月よりもはるか近く、静止衛星よりも内側、地球からわずか2万7000キロメートルの距離まで接近した。これほど大きな天体がここまで地球に接近したのは、1990年代に観測を開始してから初めて。

 この動画は「2012 DA14」が遠ざかる2月15日と16日にかけて、ディープスペースネットワークのゴールドストーン局によるレーダー観測で撮影された画像を組み合わせたもので、「2012 DA14」が回転している様子がよくわかる。「2012 DA14」までの距離は約12万キロメートルでから31万4000キロメートルで、解像度は1ピクセルあたり4メートル。

 NASAは地球近傍天体(NEO)を監視しており、このようなレーダー観測は地球近傍天体の形や地形、軌道などを理解するのに役に立つだという。

 ■NASA Releases Goldstone Radar Movie of Asteroid 2012 DA14
http://www.nasa.gov/mission_pages/asteroids/news/asteroid20130219.html
 【関連記事】
NASAの太陽観測衛星「SDO」が捉えた太陽の磁気ロープ
今夜が観測史上最大の接近、地球近傍小惑星「2012 DA14」を撮影
観測史上最大の接近、地球近傍小惑星「2012 DA14」が2月15日に地球最接近
小惑星探査機「ドーン」、低高度マッピング軌道へ移行
NASA、地球近傍小惑星「2005 YU55」を撮影

関連記事