ボルボ、新型「V40」を発売 世界初の「歩行者エアバッグ」を採用

2013年2月20日 11:06

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VOLVO V40(写真:ボルボ・カー・ジャパン)

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 ボルボ・カー・ジャパンは19日、ボルボのラインナップにおいて最も小さなモデルとなるプレミアム・スポーツコンパクト、新型ボルボ「V40(ブイ・フォーティ)」を発売開始した。価格は「V40 T4」が269万円(税込)、「V40 T4 SE」が309万円(税込)。

 新型V40は「ボルボの大型モデルの特徴や機能を小型車のパッケージに取り入れる」というコンセプトのもと、ダイナミックでスタイリッシュ、そしてスポーティにデザインされた5ドアモデル。

 エクステリアデザインは、ボルボC30にはじまったデザインランゲージを受け継ぐもので、コンセプトカーのような流麗なルーフラインを持つクーペフォルムを採用している。ダイナミックなウェッジシェイプのサイドビューを彩るショルダーラインがリアのドアハンドル付近で立ち上がるフック形状は、60年代から70年代にかけて生産されたスポーツクーペ「P1800」や、それをベースとしたスポーツワゴン「P1800ES」のオマージュであり、伝統的なボルボ・デザインを融合したもの。

 インテリアは、最上級の素材を用い、多彩なカラー・コンビネーションを実現。ボルボ初採用のカラー液晶メーターパネルは、「Elegance」、「Eco」、「Performance」の3テーマより簡単な操作で瞬時に選択することができる。また、夜間のインテリアを彩る7種類のカラーからアンビエントライトを選択できる「インテリア・シアターライト」、スタイリッシュさと機能性を向上させた「フレームレス・ルームミラー」やLED照明を内蔵する「イルミネーテッド・シフトノブ」、さらには大きな面積をもつ「パノラマ・ガラスルーフ」など特徴的な装備を多く採用し、モダン・スカンジナビアン・デザインによる洗練されたスポーティな空間となっている。荷室はバッグ用フックとディバイダー機能付の「マルチファンクション・2レベル・ラゲッジフロア」を採用し、高い機能性と収納力を誇る。

 新型V40に搭載されるパワーユニットは、低燃費と走る歓びを両立する4気筒1.6リッターGTDI直噴ターボエンジン「T4」。最高出力は132kW(180ps)、最大トルクは240Nm(24.5kgm)とクラストップレベルの出力を発生する。トランスミッションは、新たにスポーツモードが加わった6速デュアルクラッチトランスミッション「パワーシフト」が組み合わされ、エンジン性能を最大限に引き出す。また、エンジンStart/Stop機能やブレーキエネルギー回生システム、高効率な速度感応式電動パワーステアリングなどを採用することで、CO2排出量と燃費を低減。燃費は従来型コンパクトモデル(C30、S40、V50)比で約40%向上の16.2km/L(JC08モード)を達成した。これにより、平成17年排出ガス基準75%低減、および平成27年度燃費基準+10%レベルを達成し、エコカー減税、75%対象モデルとなっている。

 新型V40はラインナップ中、最もコンパクトでありながら、ボルボの伝統を継承し、全身に革新的なセーフティ・テクノロジーの思想が貫かれている。前方車両を赤外線レーザーセンサーで監視し、追突の危険性を感知すると自動的にブレーキを作動する。衝突を未然に回避・軽減させる低速域用自動ブレーキシステム「シティ・セーフティ」は全車標準装備となっている。作動速度域は従来の30km/h以下から50km/h以下へと拡大した。なお、ボルボ先進のセーフティ&ドライバーサポート技術を凝縮したパッケージオプションは、10種類もの安全機能を20万円(税込)という手頃な価格設定で提供する。

 さらに今回、ボルボが世界に先駆けて実用化した画期的なエアバッグシステム「歩行者エアバッグ」をメーカーオプションとして設定している。車両が歩行者との衝突を感知すると、エアバッグが緩衝材としてアルミニウム製のボンネットを持ち上げ、フロントウインドウに向けてエアバッグが展開。歩行者がフロントガラスの下部やAピラーの付け根といった硬い部分と接触して負傷しないよう保護する。

 加えて、新機能として縦列駐車支援システム「パーク・アシスト・パイロット(PAP)」を設定。これは、システムが指定するポイントでドライバーがブレーキと、前進と後退のギアセレクトを行えば、あとは車両が自動でステアリングを操作するもの。車両全長の約1.2倍のスペースがあれば基本的に縦列駐車を可能にする革新的な機能となっている。

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