三菱化学、植物工場システムを香港企業に販売

2013年2月4日 15:13

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三菱化学は4日、植物工場システムを香港のベジタブル・マーケティング・オーガナイゼーション(VMO)に販売したと発表した。写真は、三菱化学が公開した植物工場の外観と栽培中のベビーリーフ。

三菱化学は4日、植物工場システムを香港のベジタブル・マーケティング・オーガナイゼーション(VMO)に販売したと発表した。写真は、三菱化学が公開した植物工場の外観と栽培中のベビーリーフ。[写真拡大]

 三菱化学は4日、植物工場システムを香港のベジタブル・マーケティング・オーガナイゼーション(VMO)に販売したと発表した。植物工場システムの海外での販売実績としては、2012年11月のロシア企業への販売に続く2例目という。

 同社によると、今回販売した植物工場システムは、内部を適温に保つ空調設備、水を循環濾過して再利用する水処理設備、屋内での野菜の栽培を可能にする照明設備などを完備しており、既存の野菜出荷場の設備を流用することで、栽培から包装、出荷までの一連のプロセスが1つの建物の中でできるようになっているという。栽培品種はベビーリーフ(水菜、ルッコラ、タアサイなど)で、面積は200平方メートル、収量は1日当たり48キログラム。

 同社によると、VMOとは12年6月に販売契約を締結し、同年10月に本格着工した。11月初頭の完成後、試運転期間を経て、12月下旬に初収穫を終えた。収穫された野菜はVMOから香港市内のホテル、デパート、高級スーパーなどに販売を始めているという。

 三菱化学は、今後も顧客の要望に応じた仕様のカスタマイズを行いながら、植物工場システムを広く国内外に販売していくとしている。

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