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安心ネットづくり促進協議会、ネットが青少年に及ぼす悪影響を定量調査
あるAnonymous Coward 曰く、 青少年がインターネットを利用するとプラス面だけでなくマイナス面の影響もあると言われる。しかし、一定の定量性を持って分析を行った研究成果が少ないことから、民間企業や学識経験者が参加する「安心ネットづくり促進協議会(以下、安心協)」が3年間の調査を行っている。先日、その中間報告が発表された(Internet Watch)。
発表されたのは「いじめ・暴力」、「性意識・行動」、「自殺」、「依存」という4問題に対するもの。
まず学生、中学生、高校生に対して行われたいじめ調査では、インターネット上のいじめよりも、リアルでのいじめのほうがはるかに多かったという(インターネット使用といじめ・暴力の関係性に関する研究【PDF】 )。
また、高校生を対象とした性意識調査では、インターネットをよく使う高校生のほうが性行動を活発だった。とくに女子においてはセックス経験が増えるという結果に(インターネット利用と性意識・行動の関係性に関する研究【PDF】)。ただし、インターネット使用が性意識・行動に与える影響よりも、友人・先輩との性的情報交換が与える影響のほうがずっと大きいこともわかったという。
インターネット使用者に対して行われた自殺調査では、20代の対象者ではコミュニティの参加に意欲的なインターネット利用者のほうが自殺したいと考える人が少ない。一方で、30~40代ではインターネット使用者は、サイト閲覧などの一方向的使用傾向から、自殺念慮や精神的健康がむしろ悪化する傾向にあるとのこと(自殺関連行動とネット上の情報との関連についての研究【PDF】)。
依存の問題では、依存状態が強まる傾向は、中学生調査のパソコン使用や、オンラインゲーム使用者調査で検出されたという。とくに、中学生のパソコン使用については、SNSや掲示板を使用する場合の影響がより強く見られたそうだ(インターネット利用と依存に関する研究【PDF】)。
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