【近況リポート】クリーク・アンド・リバー社:プロフェッショナルに対するニーズは旺盛

2013年1月23日 10:30

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■第3四半期連結業績は大幅増収増益で過去最高の業績

 プロフェッショナル事業を展開するクリーク・アンド・リバー社 <4763> (JQS)は10日、第3四半期を発表すると共に、通期連結業績予想の上方修正も発表した。

 第3四半期連結業績は、売上高141億74百万円(前年同期比20.3%増)、営業利益9億20百万円(同50.7%増)、経常利益9億65百万円(同46.0%増)、純利益4億45百万円(同63.3%増)と大幅増収増益で着地。

 売上高、営業利益、経常利益、純利益の全ての項目において、第3四半期業績としては過去最高の業績となった。

 最高益更新となった要因としては、プロフェッショナルに対するニーズが旺盛なことにより、既存エージェンシー事業が順調に伸長したことが挙げられる。

 セグメント別の売上高は、クリエイティブ分野(日本)83億46百万円(同11.5%増)、クリエイティブ分野(韓国)16億21百万円(同8.1%増)、医療分野21億4百万円(同20.2%増)、IT・法曹・会計他21億72百万円(同90.3%増)となっている。

 セグメント別の営業利益は、クリエイティブ分野(日本)5億円(同40.0%増)、クリエイティブ分野(韓国)30百万円(同20.0%増)、医療分野3億63百万円(同21.4%増)、IT・法曹・会計他19百万円(前年同期△79百万円)。

 クリエイティブ分野(日本)については、映像、ゲーム、Web等の既存各分野で増収であった。

 クリエイティブ分野(韓国)は、TV局増加による需要増にうまく対応できたことにより、順調に推移。

 医療分野は、医師の紹介事業が順調に伸長したことで、大幅な増収増益を達成した。

 IT・法曹・会計他は、全ての分野で順調であったことから、利益面でも黒字転換となった。

 以上の様に、第3四半期業績が順調に推移し、当初予想を上回ったことで、通期連結業績予想の上方修正も発表した。

 売上高は前回予想を5億円上回る180億円(前期比14.0%増)、営業利益は50百万円上回る9億50百万円(同40.7%増)、経常利益は1億円上回る10億円(同37.2%増)、純利益は50百万円上回る4億50百万円(同77.9%増)と増収大幅増益を見込む。

 また、好業績が見込めるため、配当の上方修正も発表した。前回は期末200円としていたが、今回は200円加え、期末400円(前期200円)と200円の増配となる見込み。

■既存事業を活かしながら新しい事業の展開も視野に

 今期13年2月期通期連結のセグメント別売上高は、クリエイティブ分野(日本)110億円(前期比9.8%増)、クリエイティブ分野(韓国)21億50百万円(同7.1%増)、医療分野25億円(同16.1%増)、IT・法曹・会計他25億10百万円(同45.8%増)を見込んでいる。

 今期は、過去最高益更新を見込み、順調である。その様な状況の中で、今後について、同社代表取締役社長井川幸広氏は次のように語った。

 「プロフェッショナルに対するニーズは堅調に推移しています。景気の好不況に関係なく、リーマンショック以降の最近3年間プロフェッショナルに対する企業の評価が非常に高くなっています。この様なプロフェッショナルの方達のヒューマンリソースビジネスに加え、その人達を活かした請負事業も順調に推移しています。特に、請負に関しては、TV番組を請負う仕事も増えております。来期に向けてもそれがベースとなる様な時期に来ています。この様な既存事業の成長というのは、今後も順調に推移すると見ています。一方で、既存事業を活かしながら新しい事業の展開も視野に入れています」と既存事業が順調に推移していることを説明した。

■派遣・紹介という形態だけでなく、請負が加速度的に増える

 「既存事業と今後の新規事業に分けて分野毎に分けてご説明いたします。まず、日本のクリエイティブ分野は、TV、ゲーム、Web等のクリエイターへのニーズは引き続き堅調であります。TVのディレクターについては、全国の大学からリクルーティングにより約一万人を超える人達を集め、その中から50人から60人ぐらいを将来有望なディレクターとして社員化しています。その様な人達を中心にしながら、番組そのものを請け負うということが、非常に増えてきています。従って、派遣・紹介という形態だけでなく、その様な請負が加速度的に増えてきているのが現在の状況であります。以前は、TVの番組に当社の社名が出ることは稀でした。しかし、現在は当社の社名が制作協力として紹介される例が多くなりました。その他、テレビ朝日を中心とした製作委員会より、映画『少年H』の制作を受託しまして、間もなく完成する見込みであります。全国の東宝の映画館で本年8月に上映される予定です。これまで、当社のクリエイターが制作スタッフとして多くの映画制作に携わってきておりますが、当社が映画そのものの制作を請負、実績を残せたということは今後の展開における布石となると認識しています。それに加えて、電子書籍事業、SAP事業、アジアにおける出版エージェンシー事業にも取組んできました。この他に中国のIPTVに通販も取組んできました。この中で、電子書籍事業については、当社は楽天Kobo、アマゾンKindle等の大手電子書籍端末に書籍の取次を行っています。現在1万タイトル弱の書籍を取次いでおり、2月末には2万タイトルの取次を目指しています。ダウンロード状況は、現状では比較的順調であり、電子書籍への移行が徐々に進んでいるということが分かっています。SAP事業としては、当社はこれまで、ゲーム分野においては受注制作事業が中心でしたが、当社が請負うだけでなく、自社で開発してマーケットに発表することを始めています。現在10タイトル近くをマーケットに出していますが、人気のあるキャラクターやアニメーションのアライアンスを通じて、今後も来期より面白い展開が出来ると期待しています。また、アジアにおける出版事業については、2年ほど前から日本と中国をはじめとしたアジアの出版社を結び、書籍のライセンスを販売する事業を展開しています。これまでで700タイトルほどの成約があります。中国だけではなく、韓国、台湾でも同様の事業を始めております。最近の実績としては、中国のベストセラー作家といわれている六六(リューリュー)氏著作の"上海かたつむりの家"を日本語訳として8月にプレジデント社より出版しました。3カ月で初版は完売し、現在増刷の準備に入っているところです。そのため、六六氏と日本の電子書籍で出版するためのデジタル出版の契約も出来まして、近々、電子書籍端末でもでも"上海かたつむりの家"が購入することができます」とクリエイティブ分野での活動を紹介した。

■新分野として、建築、服飾のファッションデザイナーといった2つの分野で、立ち上げを準備

 「韓国でのクリエイティブ分野は、TV局の増加の機会を捉え、クリエイターのニーズは引き続き堅調に推移しています。こちらの方もトップクリエイターマネジメント、アジアにおける出版エージェンシー事業を合わせて行っています。それから、医療分野については、全国的な医師不足、診療科目の偏在に応じ、引続き積極的な拠点政策を展開しています。まだまだ、ドクターの紹介ニーズというのは全国規模で旺盛でありますので、全国でサービスを展開する体制作りを今期に引続き来期も行ってゆくつもりです。IT・法曹・会計については、登録者が非常に増え始めてきました。そういったことから事業の立ち上がりの加速化がもっと進むだろうと思っています。まだまだ1社1社の規模が小さいので、あくまでヒューマンリソースビジネスで確りとした地固めを行うことを考えています。最後に、新分野として、建築、服飾のファッションデザイナーといった2つの分野で、新たなカンパニーの立ち上げを準備しています。こちらについては、来期からスタートできるように準備しています」と今後の活動について説明した。

 通期連結業績予想が、過去最高益更新を見込んでいるが、プロフェッショナルニーズは今後更に高まることから、新分野である、建築、ファッションデザイナー分野まで領域を広げる計画である。既存事業の成長に加え、新分野での事業拡大も期待できることから、今後の事業展望は明るいといえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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