カリフォルニア大学、ディーゼル代替につながるバイオ燃料開発

2013年1月22日 10:20

印刷

記事提供元:スラド

 taraiok 曰く、

 カリフォルニア大学バークレー校の化学エンジニアたちが新しいバイオ燃料の開発に成功したと発表した。このバイオ燃料の特徴としては、化学者としても知られるイスラエルの初代大統領ハイム・ヴァイツマンが 1914 年に発見した発酵技術を使用した点にある。この技術は第一次大戦時に爆発物の燃料精製や合成ゴム製造に使われていたものだが、燃料やゴムの製造に石油が使われるようになってからは使用されなくなっていた技術だという (SFGate の記事本家 /. 記事より) 。

 原料としてはトウモロコシのほかサトウキビ、草などの生長の速い植物か利用できる。こうしたバイオ燃料の代表格としてエタノールがあるが、エタノールよりもガロン当たりのエネルギーが多く燃焼能力が高いことから、ディーゼル燃料の代替物として使用できるとしている。

 バークレー校の Harvey Blanch 教授は、この技術は精製の効率が高く、実用性が高いものだとしている。大量生産と流通のためには 5~10 年程度の時間が必要になるだろうとしている。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | テクノロジー | サイエンス

 関連ストーリー:
一般ゴミをバイオ燃料に変えるプラントにゴーサイン 2010年11月22日
鶏の脂肪から作られたバイオディーゼル燃料 2010年11月09日
コーヒーの出しがらからバイオディーゼル 2008年12月15日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事