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国産初の腕時計発売から100年、セイコーがメモリアルウォッチを発売
セイコー(セイコーホールディングス <8050> )は、国産初の腕時計を発売して100年にあたる2013年の1月12日より、「セイコーの腕時計100周年記念」のモデルを、同社のセイコー プレサージュブランドから発売する。
セイコー プレサージュの100周年メモリアルウォッチは、セイコーの前身である精工舎が1913年(大正2年)に製造した「ローレル」の現代版といったところ。自社の自動巻ムーヴメントを搭載した2種類の腕時計は、ステンレススチールのケースに、半永久的に色合いが損なわれない「ほうろう」の文字盤を採用し、自社製自動巻ムーヴメントを搭載する。価格は10万5000円と8万4000円で、上位機種はパワーリザーブ表示機能付。それぞれ限定500本となっている。
ところで精工舎が「ローレル」を発売して100年後の今日、我が国の腕時計業界は、リーマンショックによってピーク時に比べればやや市場規模を縮小しているが、それでも売上金額ベースでおよそ4000億円市場といわれている。しかし内訳は海外ブランドが約7割を占め、残りの3割を国産腕時計が分けあうかたちになっている。そして高級腕時計は舶来のブランド品、安価な実用腕時計は国産品という明確な図式ができているようだ。
「日本の腕時計の製造技術は、クォーツもデジタルも機械式も、かなり前から世界のトップレベルに達していて、特に外国ではセイコーやシチズン、カシオなどの日本ブランドは多くのファンを獲得しているのですが、こと高級時計の部分になると、おひざもとの日本国内でも販売が、どうしても弱いのが残念です」そう嘆く業界関係者もいるように、特に高額な価格帯での舶来信仰が払しょくできないままだ。
セイコー プレサージュの国産腕時計100周年記念腕時計が、「日本人の目を日本の腕時計作りに向けさせる良い機会になればいいのだけれど」と、時計店のオーナーも発売後の動向に注目している。ちなみに腕時計の機関部にあたるムーヴメントだけの世界シェアでは、日本メーカーが約6割を占めている。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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