富士フイルム、コロンビアとパナマに現地法人を設立 中南米でデジカメ強化

2012年12月17日 17:17

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 富士フイルムは17日、経済成長著しい中南米市場でデジタルカメラ事業の拡大を加速させるため、コロンビア共和国のボゴタにコロンビア国内の直販機能をもつ現地法人「FUJIFILM COLOMBIA S.A.S」を、パナマ共和国のパナマに中南米地域の物流拠点となる現地法人「FUJIFILM Latin America (PANAMA) S.A.」をそれぞれ設立し、2013年1月から営業を開始すると発表した。

 富士フイルムは高級機種「Xシリーズ」からエントリークラスまで幅広いラインアップでデジタルカメラ事業を展開しており、製品の拡販が見込まれる地域での体制を強化している。昨年はウクライナ、韓国、インドネシア、今年はベトナム、南アフリカ、トルコ、スウェーデン、フィリピンにおいて直販体制を構築し、デジタルカメラ事業の拡大を図ってきた。

 富士フイルムは中南米地域において、これまで現地の販売代理店を通じてデジタルカメラを販売してきたが、今回直販体制に切り替え、現地に密着したマーケティング活動および迅速なセールス活動を展開していく。

 また、この地域の中心に位置し、物流コスト・交通利便性で優位にあるパナマに中南米地域の物流拠点をもつことで、中南米諸国販売代理店へのデリバリーリードタイムの大幅な短縮や同代理店における在庫負担・輸送費負担の軽減などを実現する。

 富士フイルムはこれらの現地法人設立により、中南米地域でのデジタルカメラの事業基盤を強化する。発売以来好評を得ているレンズ交換式プレミアムカメラ「FUJIFILM X-Pro1/X-E1」など高級機種「Xシリーズ」を中心に高画質や高品位な質感を徹底的に訴求するため、販路の開拓や広告宣伝を展開するなどデジタルカメラ事業の販売戦略をダイナミックかつスピーディに進めていく。

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