三菱商事とGSユアサ、大規模リチウムイオン電池システムをチリに納入

2012年12月5日 17:38

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産業用リチウムイオン電池モジュール「LIM50E」シリーズ(画像:三菱商事)

産業用リチウムイオン電池モジュール「LIM50E」シリーズ(画像:三菱商事)[写真拡大]

  • システム外観イメージ(隣接地アンガモス発電所)(写真:三菱商事)

 GSユアサと三菱商事は5日、南米チリのコクラン石炭火力発電所向けに、最大出力20MWの運転予備用リチウムイオン電池約6.3MWhを納入すると発表した。

 リチウムイオン蓄電システムは、同発電所の蓄電システム一式を請け負う米パーカー・ハネフィン・コーポレーションより三菱商事が受注し、機器製作をGSユアサが行う。リチウムイオン電池は、GSユアサ及び三菱商事の出資先であるリチウムエナジージャパンが製造、パーカー社Grid Tie Divisionがトータルリチウムイオン蓄電システムを構築する。最終的に40ftコンテナ10本に組み込まれた形で発電所の隣接地に設置されることになる。

 今回の案件は、海外における商業ベースで最大級の蓄電システムに日本製のリチウムイオン電池が採用された初めての案件となる。同案件のような発電所の予備電力、あるいは再生可能エネルギーの増加に伴う電力系統の安定化対策として大型リチウムイオン電池が担う役割は今後さらに大きくなるものと期待されている。

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