シリコンバレーに残る年齢への偏見

2012年11月30日 06:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 8社のベンチャー企業を設立したことのあるRandy Adams氏は現在60歳。しかし、現在の彼がシリコンバレーで新しい事業を興そうとすると年齢を理由に支援を断られることが多かったという。同氏によると、多くの投資家は40歳未満の若い事業主やプログラマーを好む傾向があり、シリコン・バレーには若年者優遇の思想が強いという。例えば、FacebookのMark Zuckerberg氏は20代という若さ故に注目されていると指摘する(Reuters本家/.)。

 ただ、実際にシリコンバレーで年齢による差別があったかは証明することは難しい。米政府機関の調査によると、年齢による苦情が多いのはニューヨークが22%、テキサス州で21%であるのに対し、シリコンバレーのあるカリフォルニア州では26%とやや多い。ただしイリノイ州では37%もあり、カルフォルニアが飛び抜けて多いというわけではなさそうだ。AARPの弁護士「Laurie McCann」氏は、年齢が高いと仕事が早くできないという強迫観念がある。また、若い従業員とうまくいかなかったり、時流の変化について行けないという仮定がこうした状況を生み出しているのではないかと推測している。

 現在、Randy Adams氏は白髪をカットしてスキンヘッドにし、目の上のたるみを減らすための美容整形をしてて若作りしつつ仕事をしているという。シリコンバレーの形成外科のRoy Hong氏は男性の美容整形は10年前は9%であったのに対し、昨年度は14%にまで増えたとしている。

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