歴史的PIアドレスの所有者がJPNICを訴える

insiderman 曰く、　JPNICが2012年度から、歴史的PI（プロバイダ非依存）アドレスに対し年間維持費用を課すようになった（JPNICの2012年度IPアドレス等料金体系改定）。これに対し、歴史的PIアドレスを所有している中京大学の鈴木常彦教授がJPNICに対し債務が存在しないことを確認する訴訟を（個人として）起こしている。

　歴史的PIアドレスおよびAS番号については、その所有者に対しいままで費用が発生していなかった。ところが、JPNICは2012年度からこれらの所有者に対しIPアドレス維持料を請求することを決定、IPv4アドレスについては「(65000×1.3(log2[保有アドレス総数]-9))+消費税 」（最低負担金額：52,500円）を請求することとした（2012年度以降のIPアドレス維持料）。

　争点としては、JPNICに規約を変更する権利を与える条項は有効かという点と、契約の根幹に関わる事項を一方的に変更することは許されるのか、また維持料の請求に合理的な理由があるか、というところだそうだ。

　スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | インターネット

　関連ストーリー：
JPRSのgTLD販売開始に対して、GMOの熊谷社長が公開質問状 2010年10月31日
IPv4アドレスが、ここに余っている 2008年03月12日
JPNICがIPアドレス維持料の大幅値上げを計画 2004年03月11日