デューク大学、7.5cmm×1cmサイズの「透明マント」技術を完成(ただしマイクロ波に限る)

2012年11月16日 06:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 光学迷彩的な技術は過去にも何度か話題になっているが、デューク大学の研究チームが、「1センチサイズの物質を完璧に覆い隠せる」という「透明マント」の開発に成功したという(EXTREME TECH本家/.)。

 この「透明マント」はスーパーレンズと言われる技術を使用している。ダイアモンドをベースに負の屈折率を持つメタマテリアルを人工的に作り出し、電磁波を曲げることによって隠したいものを透明にするという。負の屈折率を持つ物質では電磁波の折れ曲がり方が普通とは異なるため、このようなことが可能になるとしている。

 ただし、現在は特定の方向からしか透明化が行えないため、どの方向から見ても透明になるようにするのが現在の課題だとしている。

 「透明マント」実現のためのそれ以前の大きな問題点として、いまのところこのデバイスはマイクロ波にしか効かないということがある。そのため、肉眼で見ると全然透明には見えない。ただ、特定の方向からしか対応できない問題はじきに解決できる見込みらしい。

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