NEC、イオンにEV充電クラウドサービスを提供 電子マネー「WAON」で認証

2012年11月15日 19:54

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「イオンレイクタウンmori」におけるEV充電サービスの設置写真(写真:NEC)

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 NECは15日、イオンが国内で初めて電子マネーカードを活用して導入する電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド自動車(PHEV)への「EV充電サービス」向けに、クラウドサービスを提供すると発表した。

 NECは今回、イオンに「EV/PHEV向け充電クラウドサービス」、急速充電器、普通充電器および充電コントローラ(充電器の運用管理)を提供する。充電器をNECのクラウドにネットワーク接続することで、充電器利用者の認証や充電ログの収集管理、充電器の利用状況や故障情報のWebやカーナビへの情報提供など、顧客が快適・便利に充電器を利用するためのサービスを提供する。また、利用者認証にはWAONカードなどの電子マネーカードの読み取りが可能なマルチサービスリーダライターを採用している。

 イオンは、今年8月に発表した「イオンのecoプロジェクト」の一環として、EVなど低炭素型モビリティの導入や普及を推進している。現在、すでにイオンが全国25箇所に設置しているEVの充電ステーションでは、インターホンによる管理者への連絡や暗証番号の入力など、充電器ごとに異なる認証方法での運用となっている。

 しかし今回、イオングループにおいて総合ファシリティマネジメントサービス事業を運営するイオンディライト株式会社とNECが構築したEV充電サービスにより、利用者はあらかじめ登録したWAONカードをマルチサービスリーダライターにかざすだけで会員認証が可能となり、より手軽に充電サービスを利用できるようになる。

 イオンは、まず11月16日より「イオンレイクタウンmori」(埼玉県越谷市)でイオンの電子マネー「WAON」への利用者登録を開始する。2月1日には「EV充電サービス」をスタートし、順次全国へ拡大する。

 また、NECは今後、イオングループと共にWAONカードを活用した様々なEV充電サービスの提供に向けた検討を進めていく。

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