スパコン「京」、HPCチャレンジ賞の3部門で第1位を獲得

2012年11月15日 11:13

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 理化学研究所、筑波大学、および富士通は14日、スーパーコンピュータ「京(けい)」で測定したスパコンの総合的な性能を評価するHPCチャレンジベンチマークの実測結果により、「京」が2012年「HPCチャレンジ賞」の4部門中3部門で第1位を獲得したと発表した。米ソルトレークシティで開催中のHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング:高性能計算技術)に関する国際会議「SC12」で現地時間13日(日本時間14日)に発表された。

 今回「京」がHPCチャレンジ賞で第1位を獲得したのは、「大規模な連立1次方程式を解く演算速度」、「多重負荷時のメモリアクセス速度」、「高速フーリエ変換の総合性能」の3部門。

 「京」は、開発当初から広く内外の研究者、技術者の利用に供することを念頭に、高い演算性能と幅広い範囲のアプリケーションに対応できる汎用性を兼ね備えたスパコンを目指して開発が進められた。昨年の4部門第1位に引き続き、今回の結果はそれを実証するものであり、「京」の汎用スパコンとしての総合的な能力の高さを示す結果となった。

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