ソフトバンク、モンゴルに自然エネルギー発電の探査会社を設立

2012年11月14日 16:37

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 ソフトバンクグループで自然エネルギー事業などを行うSBエナジーは14日、モンゴルの投資会社ニューコム(Newcom LLC)と共同で、モンゴルにおける自然エネルギー発電の探査会社として「Clean Energy Asia LLC」(所在地:モンゴル国ウランバートル市)を設立したと発表した。

 新会社は、風況や日照条件などが良いゴビ砂漠において、同社が利用できる土地(22万4,000ha)の権利を活用し、風況や日照量を調査の上、風力や太陽光などの自然エネルギー発電所の建設に向けたフィージビリティ・スタディを行う。また22万4,000haだけにとどまらず、新たに自然エネルギー発電に適した土地の選定も行う予定。

 今回の新会社設立は、アジア諸国の送電網を海底ケーブルでつなぎ電力を融通し合う「アジアスーパーグリッド」構想を実現するための重要な第一歩となる。急速な経済成長を続けるモンゴル国内への電力供給に加え、大幅な電力需要の増加が見込まれる近隣諸国向けに電力を供給するために自然エネルギー発電所の建設を促進し、自然エネルギーの普及を推進していく。

 なお、合弁相手のニューコムはモンゴルのインフラ投資会社。傘下に電気通信事業、航空事業、従来型エネルギー事業や自然エネルギー事業などを担うグループ企業を持つ。モンゴルにおける自然エネルギー開発のリーダーであり、モンゴル初の事業用ウィンドファーム「サルヒットウィンドファーム」(出力規模50MW)を建設している。

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