ホンダ、超小型EV「マイクロコミュータープロトタイプ」を公開

2012年11月13日 11:22

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マイクロコミュータープロトタイプ(写真:ホンダ)

マイクロコミュータープロトタイプ(写真:ホンダ)[写真拡大]

  • 「Variable Design Platform」の概要イメージ(画像:ホンダ)

 ホンダは13日、国土交通省主導で検討されている超小型モビリティーの車両区分および欧州L7カテゴリーを視野に入れた近距離移動用の超小型EV(電気自動車)「マイクロコミュータープロトタイプ」を公開したと発表した。

 なお、ホンダは、同プロトタイプの設計コンセプトである「Variable Design Platform」を採用した車両で、2013年から日本での実証実験を開始する。実証実験では、子育て層や高齢者層の近距離圏内の日常的な移動支援のほか、宅配や通勤、カーシェアリングといったさまざまな用途での可能性を検証していく。

 今回公開されたプロトタイプは、2011年の東京モーターショーで初公開されたコンセプトモデルを進化させ、超小型ボディでありながらドライバーと子ども2人の乗車を実現した。バッテリー、モーター、コントローラーなどを床下およびリアスペースに配置し、動力機能をコンパクトに完結させたプラットフォームである「Variable Design Platform」を採用することで、さまざまな用途や顧客の要望に合ったボディや内装を既存の自動車より比較的容易に開発・生産することを可能にしている。

 その他の特徴として、個人所有のタブレット端末をそのまま使用し、メーター類の表示やナビゲーション、オーディオ、バックモニターなどの機能に応用したり、ルーフに設けた太陽電池でタブレットのバッテリーを充電することが可能。さらに、この太陽電池は将来的に太陽エネルギーによる走行補助を目指して研究を継続していく。

 また、先行してさいたま市で実証実験を開始しているHSHS(Honda Smart Home System)との連携により、単にEVということではなく家庭用蓄電池としても機能させ、日常生活におけるエネルギーマネジメントの最適化でCO2削減効果や顧客価値を検証していく予定。

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