JR東日本、蓄電池駆動電車システム採用の新型車両を烏山線に導入

2012年11月6日 19:07

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「蓄電池駆動電車システム」を採用した新型車両のイメージ(画像:JR東日本)

「蓄電池駆動電車システム」を採用した新型車両のイメージ(画像:JR東日本)[写真拡大]

 JR東日本は6日、「蓄電池駆動電車システム」を採用した新型車両の先行車2両1編成を烏山線(栃木県、宝積寺駅~烏山駅)に導入すると発表した。最終的には烏山線の気動車全数を新型車両に置き換える予定。

 JR東日本では、非電化区間の新たな環境負荷の低減方策として「蓄電池駆動電車システム」の開発を進め、「NE Train スマート電池くん」を使用して走行試験等により性能評価や技術的検証を重ねてきた。そして今回、実用性の確認を終了したことから「スマート電池くん」を実用化し、烏山線に導入する。

 蓄電池駆動電車システムは車両に大容量の蓄電池を搭載して非電化区間の走行を可能にするもので、気動車のエンジンから発生する排気ガスの解消や、二酸化炭素・騒音の低減を実現する。同電車は、電化区間では通常の電車と同様に架線からの電力により走行すると同時に蓄電池を充電する。非電化区間では蓄電池の電力で走行し、烏山駅に設置する専用の充電設備において走行に必要な充電を行う。また、室内照明についてはすべてLED化し、消費電力の低減を図る。

 JR東日本は2014年春頃に同列車の営業運転を開始する予定。運用区間は烏山線(宝積寺~烏山)と東北本線(宇都宮~宝積寺)を予定している。今回、先行投入区間として、CO2削減(対気動車約60%削減)等の環境負荷低減効果が期待でき、線区長さも蓄電池搭載容量に適しており、かつ直流電化区間との直通運転を行えるメリットのある烏山線を選定した。

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