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Wikipediaは完成に近づいている?
taraiok 曰く、 The Atlantic紙の副編集長Rebecca J. Rosen氏によれば、英語版Wikipediaは「ほぼ完成に近づいている」という。現在進行形の出来事が含まれる百科事典が「完成する」というと違和感があるが、同氏によれば少なくとも大きな戦争、重要な歴史上の人物、科学的概念といった主要項目を押さえるという意味では、英語版Wikipediaはほぼ完成した状態にあるという(The Atlantic、英語版Wikipediaの編集者動向、本家/.)。
記事によると、Wikipeidaは2006年に100,000記事を超えた。前述のような主要項目の大半は2006年と2007年の間に埋められ、それ以降は追記や改定などが中心になっているという。Wikipediaの歴史項目の編集を担当しているJensen氏によれば、2012年春の編集量は2007年の春から比べるとと31%ほど減少しているそうだ。やりがいのある主要な項目が埋められてからは編集者も興味をなくしている模様。記事の完成度が上がっていることも要因だ。1812年の米英戦争の記事は、米国内では読者の多いページだが、新規や改訂数は2007年の256箇所から2012年ではわずか28箇所になっている。28箇所のうち新規で作成された記事はたったの一つだとしている。
こうした、Wikipediaの主要タスクの完了は祝福すべき成果ではあるが、だからといって編集者が不要になるわけではない。Wikipediaは大学生を編集者にするための教育プログラムを用意しているが、Jensen氏は、記事がもっと洗練された内容になるよう、編集者に対する奨学金の支給や軍事史会議への参加などができるようにし、もっとプロフェッショナルな記事になるよう注力すべきだとしている。
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