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住友大阪セメント、プラズマディスプレイパネル用フィルター生産終了へ
住友大阪セメントは19日、高機能フィルム事業における事業を見直し、プラズマディスプレイパネル(PDP)用フィルター製品の生産・出荷を今年12月中をもって終了すると発表した。今後は、同製品で培われた同社の独自技術を活かした電磁波遮蔽フィルム製品の生産に特化し、大型PDP用等に販売を継続していく方針。
高機能フィルム事業としては、PDP用電磁波遮蔽フィルム製品のほか、熱線遮蔽フィルム等、より競争力のある機能性フィルム製品の販売に注力し、事業の再構築による収益構造の改善を図っていく。
住友大阪セメントによると、ここ数年、テレビ用ディスプレイ部品の市場におけるPDPのシェアは世界的に減少傾向にあり、厳しい市場環境となっていた。住友大阪セメントは、PDP用フィルター製品の合理化、コスト削減を積極的に進めてきたが、主要顧客からの受注数量が大幅に減少するなど、今後の収益確保が困難な状況になっていた。このような状況下で、高機能フィルム事業の再構築のためにはPDP用フィルター製品からの撤退が不可欠と判断した。
なお、PDP用フィルター製品の生産終了に伴い、不要在庫品の除却・廃棄、一部外注委託先への補償金支払い等により、2013年3月期第2四半期決算において6億円程度を特別損失に計上する予定。
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