オリックス、成果報酬型デマンドレスポンスサービスを開始 初期導入費ゼロ

2012年10月22日 11:39

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ウェブサイト画面イメージ(画像:オリックス)

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 オリックスは19日、顧客の電気料金の削減とエネルギー管理を成果報酬型で提供するデマンドレスポンスサービス「はっとわっと」を開始すると発表した。

 「はっとわっと」は、顧客の最大需要電力や使用電力量の削減を促進するサービス。顧客は、リアルタイムの電力使用状況のみならず、翌日の需要予測情報を取得することで最大需要電力の抑制(ピークカット)を図ることができる。

 さらに同サービスでは、必要な機器や通信費はオリックスが負担し、節電によって得られたコスト削減分を顧客とシェア(共有)する。従って、顧客は初期投資の負担をすることなく節電対策を実施できる。

 具体的には、過去の電力使用実績をベースに節電行動や電気需給契約の見直しなど最適な節電プランを策定する。また、30分ごとの使用電力量や気象情報をリアルタイムにウェブサイト上に表示。さらに、過去の電力使用傾向や気象情報から翌日の電力使用量を予測し、ウェブサイト上に表示するとともに注意報をメールで配信する。計画値の超過前には警報を発報する。

 対象施設はオフィスビル、店舗、医療・福祉施設、学校、社員寮、宿泊施設など。対象規模は100kW~500kWの電力需要家(法人契約のみ)。基本契約期間は5年間で原則途中解約は不可。対象エリアは当初東京電力管内で、順次エリアを拡大していく。

 成果報酬型デマンドレスポンスサービス「はっとわっと」では、オリックスが単に機器を導入するだけではなく、顧客の節電行動サポートやモニタリングを行うため、これまで投資回収の不確実さから機器の導入に至っていない小口需要家の顧客も幅広く利用することができる。

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