【編集長の視点】東京製鐵は安寄り後3連騰、業績下方修正銘柄に悪材料出尽くし感

2012年10月19日 13:22

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットトーク>

  東京製鐵 <5423> は、小安く始まり、すぐに13円高の271円と買い直され3日続伸している。前日18日大引け後に今3月期第2四半期(2Q)累計業績の開示に合わせて、3月通期業績を今年7月に続いて再下方修正、連続赤字幅を悪化させるが、10月10日につけた年初来安値238円を前に悪材料出尽くし感も強めて下げ過ぎ訂正買いが優勢となっている。

  3月通期業績は、7月の減額値より売り上げを365億円、経常利益、純利益をそれぞれ5億円引き下げ、純利益は、150億円の赤字(前期は142億7300万円の赤字)と4期連続の赤字幅を悪化させる。

  7月の下方修正は、製品販売価格・数量の回復に相当時間を要することを要因に上げたが、今回は、世界景気の減速が長引くなか、国内での震災復興需要の本格化にはまだまだ時間を要することを要因とした。

  業績の下方修正は、3月期決算会社の2Q累計決算発表がスタートしたなか同社だけにとどまらない。前日も、同社のほか全市場で20社超が業績の下方修正を発表したが、主力株・準主力株では10月15日に宇部興産 <4208> が、2Q累計・通期業績を下方修正し、16日にNOK <7240> が、3月通期業績を下方修正、17日には安川電機 <6506> は、2Q累計業績を再上方修正したものの、3月通期業績は下方修正した。

  4社の株価反応は、宇部興が逆に12円高と続伸し、NOKが94円安の1081円と急落して10月11日につけた年初来安値1078円に肉薄し、安川電は、48円高の603円と急続伸、東京製鐵を含めて3勝1敗の騰落実績となった。宇部興、安川電、さらに東京製鐵は悪材料出尽くしと評価されたもので、修正翌日に急落したNOKも、前日18日には急落幅を埋める急反発をした。

  今年1~2月の3月期決算の前期第3四半期決算発表でも、業績下方修正銘柄が相次いだが、日銀の追加金融緩和策・円高反転でこの業績下方修正で悪材料出尽くしとして株価は急反発した銘柄が大半であり、今年10月30日に迫った日銀の金融政策決定会合を前に今年年初の急騰相場が再現されるか方向感を探ることになりそうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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