RFIDカードによる出席管理を導入した米学校、一部親の猛反対にあう

2012年10月19日 08:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 米国の公立学校では、授業に出席する生徒の数によって補助金が変わってくるため、出席管理が重要らしい。補助金は1日あたり1人約30ドル。そのため、テキサス州南部の都市、サンアントニオにあるAnson Jones Middle中学校とJohn Jay高等学校は、出席管理にRFID技術を用いたIDカードを導入した。ところが、これに対し生徒の親から反発がでたそうだ(LATINOS POSTThe Daily Nightly本家/.)。

 一説には、出席の過少申告の影響で地域全体が170万ドルを失っているという推定もあるという。RFIDシステムを用いた出席システムは26万1000ドルの費用がかかるが、1年以内に元が取れると推定されるらしい。このIDカードはキャンパス内のみで利用でき、建物の外に出た生徒を追跡することはできないのだが、このIDカードをについて、「子供達を家畜のように追跡するのは、民主主義社会で必要な自立的な意思の育成に適さない」などという意見が上がっている。

 なお、本家のコメント欄はではIDカード導入の是非とかではなく、電子的な代返手段や電子アリバイを活かした悪いこと、電子レンジに間違って入れたらどうなるか、といった話題で盛り上がっている。

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