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OKI、呼吸レベルの微細な動きを検知する超高感度人感センサー技術を開発
超高感度人感センサー技術の適用例(画像:沖電気工業)[写真拡大]
沖電気工業(OKI)は9日、歩行などの大きな動きから呼吸などの微細な動きまでを区別できる人感センサー技術を開発したと発表した。同技術は安静中の人のわずかな動きでも検知できるもので、日常生活における健康面の異常の予兆把握などへ応用が可能。OKIは同技術のセキュリティや高齢者・要介護者の見守り分野などへの適用を目指す。
同技術の特徴は、安静状態と活動状態をリアルタイムに区別して検知できること。また、検知結果を集約し、生活行動の小さな変化を可視化できる。将来は、呼吸・心拍などのセンシングや異常行動の検出などの機能拡充のほか、クラウド上への集約と分析により、転倒等の異常事態の発生や健康面での異常の予兆を把握し、早急な対処を支援する技術へ発展させていくという。
また、同技術で利用する電波センサーは、センサー部を露出させる必要がなく目立たないため、プライバシー空間での利用の際も抵抗感を軽減できる。さらに、家具や布団を通過しやすく、暖房機器等の熱源や環境温度変化にも強いため、水蒸気・熱環境の多様な浴室でも利用可能。一般家庭内や病院での見守りや監視などでの応用を期待しているという。
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