売れ行きが伸びないUltrabook

2012年10月4日 07:00

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記事提供元:スラド

danceman 曰く、 一時は話題になったUltrabookだが、現在その売れ行きは伸び悩んでおり、発売当初の期待を裏切っているという(本家/.PC Pro記事)。

 Intelは当初、ノートPCのマーケットシェアの40%をUltrabookが占めることを期待していた。またアナリスト企業のIHS iSuppliは、今年だけで2200万台が世界に向けて出荷されると予測していた。しかしその後、IHSはその予測を1030万台に修正している。IDCによる今年度のノートPC予測出荷台数は2億900万台だが、もしこの値が正しければUltrabookの今年度のマーケットシェアはわずか5%ということになる。

 IHSによれば、Ultrabookの価格が600から700ドルまで下がらなければ、期待するようには売れないだろうとのこと。景気が低迷していることに加え、iPhone 5やKindle Fire Hdといった新たに登場したモバイル機器や、間もなく登場するMicrosoft Surfaceとの厳しい競争が強いられる状況で、現在の価格のままでは買い手を見つけるのも一苦労であるとしている。

 この1年内に米国で発売または発表されたUltrabookの発売価格は平均すると1,027ドルであったが、Intelはこの度、Ultrabookの価格を699ドルまで引き下げることを約束している。IHSのアナリストによれば、こうした努力により2016年には世界のマーケットシェアの3分の1を占めることができるだろうとのこと。今後の巻き返しに期待したいものである。

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