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NTTなど、光ファイバー1本で毎秒1ペタビットの世界最大容量光伝送に成功
NTTとフジクラ、北海道大学、デンマーク工科大学は20日、12個のコア(光の通路)を持つ光ファイバー1本で、毎秒1ペタ(1000テラ)ビット(ペタは1000兆、テラの1000倍)の超大容量データを52.4km伝送することに成功したと発表した。
毎秒1ペタビットという数値は、2時間のハイビジョン映画5,000本を1秒間で伝送可能な速度に相当し、今回の成果は中距離の中継ビルの間隔に相当する約50kmの伝送が可能になることを示している。これは、これまでの1本の光ファイバーを用いた伝送性能として世界最高となるもの。
今回の成果は、これまでの従来の光ファイバーを用いた研究レベルの伝送容量記録と比較して10倍以上の大容量化を実現するとともに、空間多重光通信技術による実現目標領域においてマルチコア光ファイバーを用いた伝送容量の世界記録である毎秒305テラビット(テラは1兆)伝送(伝送距離:10km)を更新し、1本の光ファイバーで毎秒1ペタビットの大容量光伝送を世界で初めて実現した。
今回の実験を通じて、光ファイバー自体の伝送性能を、現在実用化されている商用技術の1000倍以上に飛躍的に向上させる革新的な光通信システム実現のキーとなる要素技術を開発した。今後、光ファイバーの空間的な構造の自由度を駆使する同技術を発展させ、光増幅技術等との連携よりさらなる長距離化の実現を目指すとともに、同技術により、今後のブロードバンドサービスの発展を支え続ける将来の長距離大容量光ネットワークの実現に貢献していくという。
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