一部のUbuntu環境ではNVIDIAのグラフィックカードの性能を引き出せない

2012年9月18日 15:12

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 AMDとNVIDIAが提供するグラフィックスドライバは、どのプラットホームでも同程度のパフォーマンスを提供するとされている。しかし、Linux関連の情報サイトPhoronix.comの検証記事によると、Ubuntu 12.10のUnityデスクトップとCompizウィンドウマネージャの組み合わせではOpenGLの性能低下が大きいことが判明した(Phoronix.com本家/.)。

 記事では、NVIDIAのGeForce GT 220とGeForce GTX 460、GeForce GTX 680という3種類のビデオカードを使用し、Windows 7とUbuntu 12.10、そしてKubuntu 12.10の3種類を比較している。OpenGL 2.1の性能を計測するLightsmark v2008のテスト結果では、最速の結果となったのはWindows 7であった。とくにGeForce GTX 680のような高性能GPUではWindows 7の伸びが著しい。Kubuntu 12.10はGeForce GTX 460ではWindows 7に拮抗する性能が出ている。しかし、このグラフの通り、Ubuntu 12.10はすべての項目で他に劣る結果となった。

 さらに、デスクトップ環境ごとの比較も行われている。対象はUnity 6.4、KDE SC 4.9、KDE SC 4.9でデスクトップ効果を切ったもの、GNOME Shell 3.5.4、GNOME Classic 3.5.5、Xfce 4.10、LXDE 0.5.11の7種類。こちらの比較でも、Unity 6.4はLightsmark v2008のテスト結果ではもっとも遅いという結果となっている。Compizの開発者であるSam Spilsbury氏はこの問題を認めているが、修正時期については口を濁した状態。この問題が修正されるにはまだ時間がかかりそうだとみられている(Phoronix.comのフォーラム書き込み)。

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