ドイツ前大統領の夫人、Googleを提訴

2012年9月13日 08:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 今年2月に辞任したドイツのChristian Wulff前大統領の夫人であるBettina Wulff氏がGoogleを相手取って訴訟を起こした。問題となっているのは、Googleの検索エンジンにBettina Wulffという名前を入力したときに「エスコート」や「売春 過去」といった言葉が自動的に補完される点だ(DWAFP BBNews本家/.)。

 彼女は過去に「レディー・ビクトリア(Lady Viktoria)」の名でコールガールとして働いていたという噂があり、これがChristian Wulff前大統領失脚に繋がったという説をドイツ国内の複数のメディアが報じたためにこのような補完が行われるとみられている。Wulff氏は、著書の中で「エスコートとして働いたことは1度もありません。本当にばかげた噂です」と猛烈に抗議しているとようだ。

 これに対しGoogle側は「裁判所の判断に委ねる」としつつ、過去にドイツでは同様の訴訟が5件起きているが、裁判所はいずれの訴えも退けていることを指摘した。同社の広報担当によれば、自動補完される単語はGoogle側が選ぶのではなく、ユーザーによる検索頻度に従って自動的に選ばれるとしている。

 同様の訴訟は国内でも起きており、Google側が削除を命じる仮処分を行っている(/.J過去記事)が対処はされていなかったような……。

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