パナソニックのエアコン「Xシリーズ」、スマホでの遠隔操作機能を一部削除

2012年9月12日 17:56

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 パナソニックは12日、8月21日に発表したルームエアコン「Xシリーズ」において、スマートフォンからエアコンを遠隔操作できる「スマートアプリ」機能から、「運転オン」に至る可能性のある「どこでもリモコン」機能、「myエアコン設定」機能を削除すると発表した。

 同機能を削除した理由について、パナソニックは、「電波を利用した、外出先等からの遠隔操作における運転オンの機能は、監督官庁とも協議した結果、電気用品安全法技術基準への適合に課題があると判断し、同基準へのより確実な適合を図るために、遠隔操作の一部仕様(運転オン機能)を削除することにした」と説明している。

 10月19日より順次発売されるルームエアコン「Xシリーズ」は、スマートフォンでの遠隔操作を可能にしたことが最大の特徴だった。今回削除の対象となった「どこでもリモコン」は、外出先でも家の中でも気づいた時にスマホでエアコンが操作できる機能。例えば、帰宅前に運転オン、切り忘れた時の運転オフや、寝室にいながらリビングのエアコンを操作するなど、便利な使い方ができる。なお、今回「運転オン」機能は削除されるが、「運転オフ」機能はそのまま搭載される。

 また、「myエアコン設定」機能は、「カレンダー予約」、「パワーセーブセレクト」、「ダブル温度設定」の3つの機能から構成されている。「カレンダー予約」は1ヶ月先までスケジュールに合わせたタイマー予約ができるというもの。「パワーセーブセレクト」は電力ピーク時の電力を抑えて運転をしたい場合、最大電流値の制限を3段階で設定できるというもの。「ダブル温度設定」は設定した2つの温度を基準に冷暖房を自動的に運転オン/オフするというもの。これらの機能はいずれも「運転オン」に至る可能性があることから、今回削除の対象となった。

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