有機栽培された農作物は特に栄養価が高いというわけではない

2012年9月11日 14:18

印刷

記事提供元:スラド

eggy 曰く、 過去に行われた研究200件を分析したスタンフォード大学研究チームの報告書によれば、有機栽培された作物は健康に与える恩恵がより大きい、ということを示す証拠は見つけられなかったとのこと(本家/.NPR記事)。

 有機栽培トマトに関して過去10年間で行われた研究では、「有機栽培トマトは農薬や化学肥料を使って栽培されたトマトと比べ、抗酸化成分が特に多く含まれている」ことが発見されているという。だが、有機栽培された農作物が特に健康に良いという事例は、このトマトの研究以外にはなかったとのこと。

 野菜や果物に含まれる栄養価は、有機栽培であろうとなかろうと、収穫時の作物の熟し具合や天候、遺伝子構造などの要因に左右されるのだという。例えば、農薬を使用して育てられた熟した桃は、有機栽培された熟す前の桃よりもはるかに多くのビタミン類を含んでいるという。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス

 関連ストーリー:
NEC、インドでイチゴの栽培へ 2012年09月04日
乳酸菌で植物が病気に強くなる 2008年02月20日
アイガモが「農薬」になる日 2002年12月31日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事