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ハイテク起業家はプログラミングを知らなければならない?
taraiok 曰く、 ハイテク起業家は、プログラミング技術を知っておく必要はあるのだろうか? という議論は長年行われてきた。経営者にとって、Djangoの知識やModel、View、Controllerの違いを知ることが、自社製品を売り込むための技術を学ぶより重要なことかどうかは意見が分かれるところだ(The Wall Street Journal、/.J過去記事、産経新聞、本家/.)。
The Wall Street Journalはさまざまな企業の経営者にその必要性について質問をした。これに対し、英国のIP電話会社IO VOXのCEO、Ryan Gallagher氏は「コーディング知識必須派。あなたがレストランを開こうとするなら、料理の知識は必要不可欠でしょう?」と答えている。また、big-data社のNick Halstead氏は微妙、という答えだった。彼はコードを子供たちを教えることを支持しているが、中途半端な教育を受けて粗悪なプログラマーになるのは考え物だ、としている。
経営者達の多くの意見は「知らないよりも知っていたほうがいい」という結論だ。だが、知らない人が今からプログラミングの勉強をすべきかどうか、という質問に対してはほとんどの人が「反対」であったという。他の人に任せられるプログラムを新たに学ぶよりも、起業家は事業のコントロールに専念すべきだという考えのようだ。
その一方で、基礎教養として「プログラミングを覚える」ことは世界的なトレンドになりつつある。例えば、ニューヨーク市長のMichael Bloomberg氏は、今年になってプログラミングをという新年の誓いを立てた。バルト海に接するエストニア共和国は、公立学校の初等教育の1年目(6歳)から、Webやモバイルアプリの開発を教えるカリキュラムを取り入れることにした。
こうした需要の増加から、コーディングレッスンを行う新興企業が雨後の竹の子のように誕生しているという。たとえばオフラインのプログラミングスクール「General」はロンドンでの事業拡張のため、ベルリンで人材募集を始めた。ニューヨークを拠点とするオンライン教育サイト「Codecademy」は、1000万ドルの予算をかけてサービスの拡張を図っている。
「Codecademy」の創業者の一人Zach Simms氏は、以前に行われたThe Wall Street Journalとのインタビューで「プログラムは世界の共通言語だ。誰もがコードに学び、誰もがあなたの書いたコードを使用できる。これを知るのが、アルゴリズムの概念を学ぶのにまず必要なことだ」としている。
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