米連邦地裁判事、Oracleに対してGoogleの訴訟費用113万ドルの支払いを命じる

2012年9月7日 16:37

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 Oracleは2010年8月、Javaプログラミング言語の特許および著作権をAndroidが侵害しているとしてGoogleを提訴。この訴訟ではGoogleが勝訴。ほぼ無罪となった。これにより、GoogleはOracleに対して訴訟費用の請求が可能になった。米国カリフォルニア州北部地区連邦地裁のWilliam Alsup判事は、9月4日、Oracleに対してGoogleの訴訟費用113万ドルを支払うよう命じている(ArsTechnicaCOMPUTERWORLD本家/./.J過去記事)。

 Google側は文書開示関連費用290万ドルなどを含め、403万ドルの訴訟費用を要求していた。これに対し、William Alsup判事は、Googleの主張する文書開示関連費用290万ドルは、電子会議費、同僚や他のベンダー、顧客とのコミュニケーション費などが含まれており、説得力がなく、費用を水増ししていると非難。結局、裁判所が裁判のために任命した鑑定証人に支払われた日当など113万ドルについてのみ認める形となった。特許訴訟では、膨大な費用が必要となる。すでに両社はそれぞれ数百万ドルの訴訟費用を費やしていると見られており、Googleにとって、この勝利は限定的なものといえる(ArsTechnica)。

 本家では、OracleによるMySQL潰しの一件のこともあり、Oracleの特許トローリング的な訴訟に批判的な論調が多い。

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