「ペアプログラミング」における「コミュニケーション問題」

2012年8月31日 08:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 オーストラリアのソフトウェア会社Atlassianがエイプリルフールのためにパロディー動画を作った。ネタは2人のプログラマが1台のPCでソフトウェアの共同開発を行う「ペアプログラミング」。動画ではプログラマーがもう一人の膝の上に乗り、二人同時にキーボードを叩くというシュールな光景が映し出されている(Atlassianの動画本家/.)。

 もちろんこれはジョークなのだが、The Wall Street Journalではペアプログラミングの難しさについても言及されている。本来のペアプログラミングは、コードを書く役割の「ドライパー」とバグがないかチェックする「ナビゲート」の役割に分かれ、書かれたコードを作ったそばからチェックしていく、という点が特徴だ。これによってプログラミングのエラーを減らすことができ、一人で作業しているとありがちな、Webサーフィンで時間を潰してサボることもなくなると言うことらしい。ペアプログラミングの熱烈な支持者で、Facebookに所属するプログラマーKent Bec氏はペアプログラミングの効用について「コミュニケーションが深くなり、言葉を使わなくとも相手と意思疎通ができる」と言う。

 いっぽう、必ずしもペアプログラミングに効果があるとは限らない。WSJの記事では、ドライバーが間違いを犯してもナビゲート役が指摘せず、そのナビゲート役がドライバー役に変わったときに問題の個所が黙って修正されたという経験を持つWill Sargent氏という人物のコメントも掲載されている。氏はその後その職場を退職したそうだ。

 ペアプログラミングは理論だけの夢物語なのか、それとも本当に効果があるのだろうか?

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