JFEエンジニアリング、ミャンマーで廃棄物発電の事業化調査に着手

2012年8月23日 11:49

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ヤンゴン市周辺の都市ごみの現状(写真:JFEエンジニアリング)

ヤンゴン市周辺の都市ごみの現状(写真:JFEエンジニアリング)[写真拡大]

 JFEエンジニアリングは23日、環境省より「ミャンマー国ヤンゴン市における循環型社会形成支援及び廃棄物発電事業のFS業務(事業化可能性調査業務)」を受託したと発表した。今回同社が受託した業務は、ミャンマーで初の廃棄物発電の事業化調査となる。

 現在、ミャンマーのヤンゴン市では1,600トン/日の都市ごみが発生しており、今後の経済発展に伴い都市ごみはさらに増加すると考えられている。また、現在ヤンゴン市では、発生した都市ごみを中間処理せず最終処分場で直接埋立しており、環境汚染が深刻な問題となっている。さらに、急速な人口増加・都市化により、電力不足も課題となっている。

 そこで今回JFEエンジニアリングは、ヤンゴン市の現状を踏まえ、都市環境プラントの導入を検討していく。具体的には、ヤンゴン市周辺地区における都市ごみの収集・処分の実態調査を行い、ごみ焼却の廃熱を利用した発電技術や生物由来の有機性廃棄物から発生するバイオガスを利用した発電技術など、最適な処理プロセスを選定する。

 JFEエンジニアリングは、今回の調査完了後、25年ぶりの再開が予定されている円借款及びPPP(Public Private Partnership)を活用し、ミャンマー初の廃棄物発電事業の実現に向け積極的に取組んでいく方針。

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