携帯キャリアがAppleに対して反撃?

2012年8月8日 16:54

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 iPhoneが米大手キャリアVerizon Wirelessの利益率を押し下げたという分析が話題になっている。1年前にVerizon WirelessはiPhoneをラインナップに加えたが、四半期ごとの集計で46.4%あった利益率は42.2%にまで下がったという(BGRWall Street Journal本家/.)。

 iPhoneは発売以来、携帯電話キャリアのARPU(加入者当たりの平均月間収入)を向上させてきた。2007年第2四半期に、AT&TがiPhoneを初めて提供したときのARPUは56.88ドルだったが、最新の四半期では64.93ドルと、14%の増加を見せている。にもかかわらずVerizonの利益率が下がった原因は、iPhoneを1台売るごとにAppleに支払う必要がある販売助成金の高さと、ネットワーク増強コストの増大にあるという。

 これに対し、キャリア側も対策を始めている。Wall Street Journalの記事によれば、通信費用の定額制をやめ、端末アップグレード費用などを見直したことなどにより、2012年第二四半期の利益率はAT&Tが45%、Verizon Wirelessは過去最高の49%にまで改善したという。

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