世界一になったHuaweiへの不信と疑念

2012年8月8日 06:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 中国の通信機器大手Huawei(華為)がエリクソンを抜いて世界第一位の通信企業となった。しかしThe Economist誌の記事では、急成長を遂げている同社への疑念が記されている(The EconomistEngadgetJBpress本家/.)。

 その疑念とは、同社の構築するネットワークが中国のスパイたちによる通信傍受に利用され、また有事があれば突然ネットワークが切断される「キルスイッチ」が実装されているのではないか、というものだ。ここまで危惧されるのには理由がある。Huawei社の社長は以前中国人民解放軍の上級エンジニアを務めていたこと、中国政府から多額の資金援助を受けて活動しているためだ。

 しかし、Economist誌はこうした疑惑・陰謀論の確かな証拠を見つけられなかった。イギリスの諜報機関「GCHQ」は英国で販売されるネットワーク機器やソフトウェアに対し、スパイや詐欺に悪用されることができないようにチェックを行うための「サイバーセキュリティ評価センター」を設立している。ここでもHuawei製品は検査をパスし、バックドアは見つからず信頼が置ける製品だというお墨付きを得ている。

 しかし、これでもまだThe Economist誌の記事では、Huaweiなどの中国系企業に対する疑念は消えないとしている。なぜなら通信機器の欠陥やトラブルはよくあることであり、その中にバックドアとなる機能が含まれていても、それが故意であるかどうかは「悪魔の証明」でしかないからだ。同社が信頼を得るには、より一層潔癖であることを証明し続ける努力が必要だろうとしている。

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