京セラ、1本のヘッドで2色同時印刷を実現する世界最速300dpiヘッドを開発

2012年8月6日 16:30

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インクジェットプリントヘッド「KJ403T」(写真:京セラ)

インクジェットプリントヘッド「KJ403T」(写真:京セラ)[写真拡大]

 京セラは6日、インクジェット印刷機の基幹部品であるインクジェットプリントヘッドにおいて、1本のヘッドで2色同時印刷が可能で、解像度300dpi・世界最速152m/分を実現した「KJ403T」を開発したと発表した。

 同製品は、1本のヘッドで2色同時印刷を実現するヘッド。印刷機に搭載するヘッドの数を半減することができるだけでなく、各種配線やインク配管などの部品点数の削減も可能であるため、機器の小型化に貢献する。加えて、ヘッドの有効印刷幅が世界最大の112mmであり、幅広印刷が必要な場合でもヘッドの使用本数が少なくてすむことから、機器設計の容易性、組み立ての負荷低減にも貢献する。さらに、印刷速度は、1本で2色同時印刷の300dpiヘッドとしては世界最速となる152m/分を実現し、高速印刷による生産性向上に貢献する。

 京セラは、これまでに世界最速・高精細印刷を実現するヘッドとして600dpiを量産、1200dpiを開発している。今回、新たに2色同時印刷で世界最速300dpiヘッドを投入することで、高速・高精細に加え、機器の小型化、コスト削減、環境負荷低減などの幅広いニーズに応え、商業印刷におけるデジタル化の可能性を広げていく。

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