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伊藤忠、医療用・一般用可搬型大容量電池を販売開始 業界最小・最軽量
医療用・一般用可搬型大容量電池(写真:伊藤忠商事)[写真拡大]
伊藤忠商事は6日、電力不安及び災害対策に対応した可搬型大容量電池の販売を開始すると発表した。同商品は伊藤忠が市場ニーズをもとに企画し、開発製造は、リチウムイオン電池システムのキーデバイスの一つである保護回路大手の韓国企業Nexcon Technology Co., Ltd.が行った。
同商品の特徴は、リチウムイオン電池を使用し、幅27cm×奥行33㎝×高さ44cmのコンパクトで可搬性の高い筐体に2.2KW時の電池容量を有する点。32インチテレビで15時間の視聴、スマートフォン・携帯電話なら140時間の充電が可能で、冷蔵庫を稼働させることもできる。重量は25kgで、これは同じ電池容量比較で業界最小・最軽量。同商品は車に載せて運ぶことも出来るため、停電時等に停電地域に同商品を持ち込み、電力を確保するなどの新たな使い方が可能となる。
商品は、用途別に一般ユーザー向けと医療機関向けの2モデルを用意した。医療機関向けモデルの開発には人工呼吸器製造販売業者のアイ・エム・アイ(埼玉県越谷市)の協力を得た。同商品を用いれば、家電のほか人工呼吸器、吸引器、酸素濃縮器等の医療機器を稼働させることができる。人工呼吸器では約50時間の稼働が可能。また大人一人で抱えて運べる大きさと重さのため、緊急時でも必要な場所に持っていき、使用することができることから、医療機関内で停電が発生しても運用変更等の混乱を最小限に抑えることが可能。
伊藤忠は企業、コンビニ、マンションへの販売を開始し、アイ・エム・アイの協力も得ながら病院・クリニック等にも並行して販売していく予定。今年度で500台の販売を見込んでいる。また、可搬型商品以外にも、家庭用途、工場・商業ビル用途、大規模再生可能エネルギー用途等、定置用蓄電池のラインアップを拡充させ積極的に販売していく方針。
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