東北電力、メガソーラー事業専門の新会社「東北ソーラーパワー」を設立

2012年7月27日 16:43

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 東北電力は27日、地域に根ざした複合エネルギーサービス企業として、大規模太陽光発電の導入に対する地域のニーズに迅速に応えることで地域の復興支援・地域振興に貢献していくという観点から、同社関係会社である株式会社ユアテックとの共同出資により、大規模太陽光発電事業を専門的に行う新会社「東北ソーラーパワー」を設立すると発表した。

 東北電はこれまで、2020年頃までに太陽光発電1万kWの自社開発を目標に掲げ、八戸、仙台、原町の各太陽光発電所の計画を進めてきた。しかし、今後は新会社において、再生可能エネルギーの早期導入拡大を目的とした固定価格買取制度も活用し、これまで以上に地域のニーズに迅速に応え、さらなる太陽光発電の導入拡大に貢献できるものと考えているという。東北電は、同社企業グループとして、太陽光発電1万kW以上の導入を目指していく方針。

 新会社の本社は仙台市内に置くが、その傘下のプロジェクト会社(発電所)については立地地域に設立し、より地域に密着した事業を展開していく。なお、新会社で得られた利益の一部相当額を地域に還元することで、立地自治体が行う環境や省エネ施策を支援するなど、東北の復興支援・地域振興に寄与していく。

 また、太陽光発電事業を行う地点の選定については、被災程度の大きい岩手県、宮城県、福島県の沿岸部を中心としながら、他の地域も含め、今後、新会社により詳細を検討していく。

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