日産、京都でもEV「リーフ」を無償提供

2012年7月24日 10:50

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 日産自動車は23日、京都府および京都市と共同で、電力供給システム"LEAF to Home"を活用した節電対策「日産リーフで節電プロジェクト」を実施し、同府内における安定的な電力需給に貢献すると発表した。

 日産は、電気自動車(EV)「日産リーフ」とニチコン株式会社(本社:京都市中京区)が開発した"EVパワーステーション"を複数の公共施設に無償提供する。また、民間向けとして、京都府・京都市在住の個人(一般企業の法人を含む)を対象に希望者を募り、合計80台を無償で提供する。募集期間は7月24日から31日まで。なお、日産リーフの無償提供は2012年度末(2013年3月末)までとなっている。

 電力供給システム"LEAF to Home"は、「日産リーフ」に搭載している駆動用の大容量リチウムイオンバッテリーから電気を供給するシステム。夜間電力や太陽光発電を使って「日産リーフ」に充電し、蓄えた電気を日中の電力需要が高まる時間帯に使用することで、電力消費のピークシフトに貢献するとともに、停電時や非常時などには、バックアップ電源としても活用が可能となる。

 京都府および京都市は、低炭素社会の実現を目指し、電気自動車をはじめとした次世代自動車の普及を促進しており、今回の電気自動車の新たな使い方の提案は、この狙いに合致するものとなる。

 日産は、これまでにも大阪府、大阪市、北九州市、佐賀県および福岡県と節電対策の共同プロジェクトを発表しており、"LEAF to Home"活用による節電対策の支援を行っている。

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