ソーラーフロンティア、最大50kW分の小規模太陽光発電パッケージ商品を発売

2012年7月17日 21:17

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「小規模発電所パック」の設置事例(写真:ソーラーフロンティア)

「小規模発電所パック」の設置事例(写真:ソーラーフロンティア)[写真拡大]

 昭和シェル石油の100%子会社であるソーラーフロンティアは17日、7月より、非住宅向けの太陽光発電パッケージ商品「小規模発電所パック」(低圧連系向け)を、各地域の販売代理店を通じて発売開始したと発表した。

 パッケージには最大で50キロワット(一般家庭15世帯程度に相当)のソーラーフロンティア製CIS薄膜太陽電池やパワーコンディショナなどが含まれ、企業や個人が所有する小規模の遊休地を利用して短期間で太陽光発電所を設置できるのが特長。ソーラーフロンティアは、小規模な遊休地を持つ個人や企業を対象に販売を拡大する方針。

 「小規模発電所パック」は、CIS薄膜太陽電池、パワーコンディショナ、架台、発電計測システムがセットになったパッケージ商品で、50キロワットの設置の場合、約1,000平方メートル(約300坪)の土地があれば設置が可能。また、パッケージ化したことによって、設計や積算の時間が短縮され、設置作業は1か月前後という短期間で完了する。

 「小規模発電所パック」は、今年7月に導入された再生可能エネルギーの全量買い取り制度を適用した場合、およそ10年程度で初期投資が回収できる見込みで、設置条件によっては年間約15トンの二酸化炭素排出量の削減が期待できる。パネルの出力保証期間は20年で、日本全国での発売となる。

 日本国内の太陽電池市場は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を背景として急速に成長しているが、大規模太陽光発電所(メガソーラー)は、土地の選定や高圧配電線の有無を確認する必要があるため、設計から施工完了まで時間を要するケースもある。一方「小規模発電所パック」は、設備容量を50キロワット以内に抑えることで低圧配電線への接続による発電事業を可能にし、42円/キロワット時(税込)の売電価格が適応される期間中に太陽光発電設備に関する準備を完了することができる。

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