九工大の小型衛星「鳳龍弐号」、世界初の300V発電を達成

2012年7月12日 13:30

印刷

記事提供元:sorae.jp

Image credit: 九州工業大学

Image credit: 九州工業大学[写真拡大]

 九州工業大学は7月10日、同大学の学生らが製作した小型衛星「鳳龍弐号」が、表面の太陽電池で350ボルトの発電に成功したと発表した。

 発表によると、7月8日に高度約680kmの軌道上で発電実験を行い、そのデータを解析した結果、約30分間にわたって、330から350ボルトの電圧で安定して発電していることが確認された。宇宙空間における太陽電池アレイを使った発電電圧は、国際宇宙ステーション(ISS)の160ボルトがこれまでの最高値であり、350ボルトの発電電圧は世界初の快挙だという。

 「鳳龍弐号」は5月18日にH-IIAロケット21号機に相乗りして打ち上げられた。

 ■高電圧技術実証衛星「鳳龍弐号」が世界初の300V発電に成功!
http://www.kyutech.ac.jp/info/id1296.html

 【関連記事】
スウェーデンのプリズマ衛星、分離に成功
H2Aロケット17号機の相乗り衛星、3機が電波を受信できず
中国、「希望1号」から最初の画像を公開
まいど1号、運用終了
まいど1号、機器チェック完了

関連記事