日産、佐賀県にもEV「リーフ」を無償提供 3地域目

2012年7月10日 18:31

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 日産自動車は10日、電気自動車普及に向けた連携協定を締結している佐賀県と共同で、電力供給システム"LEAF to Home"を活用した節電対策「日産リーフで節電アクション」を実施し、県内の安定的な電力需給に貢献すると発表した。

 日産は、電気自動車(EV)「日産リーフ」とニチコン株式会社(本社:京都市中京区)が開発した"EVパワーステーション"を複数の公共施設に無償提供する。また、民間向けとして佐賀県在住の個人(介護指定事業者や一般企業の法人を含む)を対象に希望者を募集し、50台分を無償で提供する。募集期間は7月10日から22日まで。なお、日産リーフの無償提供は2012年度末(2013年3月末)までとなっている。

 電力供給システム"LEAF to Home"は、「日産リーフ」に搭載している駆動用の大容量リチウムイオンバッテリーから電気を供給するシステム。夜間電力や太陽光発電を使って「日産リーフ」に充電し、蓄えた電気を日中の電力需要が高まる時間帯に使用することで、電力消費のピークシフトに貢献する。さらに、停電時や非常時などにはバックアップ電源としても活用が可能。

 日産はこれまでにも、大阪府及び大阪市、北九州市において節電対策「日産リーフで節電アクション」を実施することを発表しており、今後も電力需給対策が求められる地域を中心に、"LEAF to Home"活用による節電対策の支援を行っていく方針。

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