ITハイテク製造業の生産設備はアジアに集中、災害のリスクと背中合わせ

2012年6月28日 07:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 IT業界の巨大なサプライヤーとして、Apple、DELL、エイサー、ソニー、インテル、シスコ、任天堂などの10の企業が上げられる。そして、これらの企業はすべてFoxconnなどの台湾系企業に製造を委託している。現在、液晶パネル、メモリー用チップ、バッテリーなどIT関連に必要不可欠な部材はアジアですべて生産されている。こうしたアジアへの一極集中は、IT製造業固有のものらしい(TechRepublicengadget本家/.)。

 たとえば、自動車、航空機、造船などの巨大産業は、特定のサプライヤーに利益が集中していたとしても、生産設備は欧州、北米、東南アジアといった大陸に分散して残されている。一方、ITハイテク製造業の生産設備はアジアに集中している。一昨年から昨年にかけて、中国のレアアース問題、東日本大震災、タイの大洪水など大きな事件が起きたが、いずれも市場に大きな影響を与えている。

 IT製造業固有のアジア一極集中は、巨大サプライヤーの成長を支えてきたのと同時に10大企業がすべて同じアキレス腱を共有していることを示していると言え、常に脆弱性を抱えた状態と言えるという。

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