欧州委員会が製作した動画、科学に女性の関心を呼ぶどころか、お色気たっぷりすぎて非難の嵐

2012年6月26日 07:00

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記事提供元:スラド

danceman 曰く、 欧州委員会(EC)が「女性にもっと科学に興味を持って欲しい」という目的で公開した動画が、物議を醸している。動画はキャンペーンのWebサイト「Science: It's a Girl Thing(科学:女の子の好きなもの)」上に掲載されているが、ハイヒールとミニスカートを着用した3人の女性がモデルウォークするシーンに始まり、マニュキアや口紅、フェイシャルパウダー、フェイシャルブラシといった女性が日常使用するアイテム、それからフラスコから立ち上る煙がセクシーなムードを盛り上げ、また女子特有の笑い方が散りばめられた作りとなっているというもの。女性のイメージを陳腐に安っぽく表現した内容となっており、非難が数多く寄せられてしまったという。

 実際に、ヨーロッパでは理数系研究者のうち女性が占める割合は32%にも及ばないとのことで、専門家によりその男女差が問題視されている(本家/.Science Mag記事)。

 YouTubeでは、EDT時間で22日の午後5時時点で、「好き」がたったの98だったのに対して「嫌い」が2,755もあったとのこと。またTwitterでは「下品で品位にかける」、「滑稽だ」、「不快感をよぶ陳腐な表現」といった批判が寄せられている。

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