富士通、台湾中央気象局からスパコンを受注　気象分野で世界トップクラス

　富士通は25日、台湾交通部中央気象局（所在地：台北市）の数値気象予報スーパーコンピュータシステムを受注したと発表した。

　同システムは、富士通のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」を中核に構成したもので、2012年から3年間にわたり段階的に納入される。2013年1月より第1期システムの運用が開始され、2014年12月に完成する最終的なシステムの総理論演算性能は1ペタフロップスを超える予定。これは、現行システムと比べて約100倍の性能となり、気象分野のスーパーコンピュータとしては世界トップクラスとなる。

　同システムは、台湾全土での日々の気象予報業務に加え、熱帯・亜熱帯気候区にある台湾において重要な課題である台風や豪雨など気象災害の観測と予報能力の向上、長期気候変化の観測と分析などの強化に活用される予定。