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帝人、ノーベル化学賞受賞の根岸英一氏による若手研究員の指導体制を確立
帝人は19日、かつて同社に勤務し、2010年ノーベル化学賞を受賞した米パデュー大学特別教授である根岸英一氏に、「Teijin Limited Director of the Negishi-Brown Institute」(以下、Teijin Director)として、同社の若手研究員を直接指導してもらう体制を確立したと発表した。
根岸氏には、既に2010年11月より「帝人グループ名誉フェロー」として、研究開発・技術開発に対し、広く長期的な視点から助言や提言、指導をもらっているが、今後パデュー大学内の根岸氏の研究講座に同社の若手研究員を派遣し、「Teijin Director」として直接指導・教育してもらうことで、さらなる研究開発力の向上、および人材育成の強化を図っていく。
「Teijin Director」の任期は2012年4月より5年間で、その間、帝人から派遣した若手研究員が、根岸氏、パデュー大学、同社専門スタッフで協議した研究テーマに取り組むことになる。第一弾としては、2012年4月から若手研究員2人を派遣しており、研究員のレベルアップと実成果が期待される研究領域として、『Dブロック遷移金属触媒を用いた有機合成化学』を利用したテーマに取り組む。
根岸氏は今回の取組みについて、「合成化学は日本が強みとしている分野である。このたびの『Teijin Director』就任が、日本の若い研究者が海外で積極的に挑戦するきっかけとなり、日本の研究開発力向上につながることを期待している」とコメントしている。
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